本の場:●本の場● 山崎曜 YAMAZAKI YO 手工製本家 メディアとして主役を降りて久しい「本」を、今までとは別の、美や造形として輝かせて、新たな「もの」として存在させたい。

口紅から機関車まで、あるいは・・・

 

なんだか、頭の中に繰り返しでてくるフレーズというかセンテンスというのか、がいくつもある。その1つ。たしかレイモンドローウィの本。彼が幅広くデザインをしたってことを表現してるんだと思うけど(多分読んでないか、ざっとななめ読みしただけ)印象的なフレーズだ。 

で、なぜ私がひっかかるかというと、多分、(手工)製本でそういうことをしたいんだと思う。普通の人が、あっ糸切れちゃったからとじ直そう、と繕い物をするように本直していた(と勝手に想像してる)江戸時代の感じから、超絶技巧の工芸製本まで(今だったら、ハイテクと結び付いた、しかし映像的なもんじゃなくて、動いたりするんでもなくて、構造部分に精密なロボットに使うようなパーツが使われていて、表紙はいん鉄(鉄のいん石)、とかなんかそういうもの)をやってみたい。まあ、やってみたいというよりはそこを隔絶したものと見るんでなく、同じ手仕事じゃん!とつなげてみたい。そういう願望。機械で作ったものばかり使ってるとそれが「人間が作ったもの」だってことがわかんなくなる。だけど工場を覗いたらすごい機械が加工していてその機械を作る機械があって、でももとは人間が作ってる。それって感動。(テレビでも最近多い、工場見学もの。)全部のことって手を使って(つまり身体を使って)、頭を使って、作ってきたんだな〜と思う。本を作るってことはいろんな意味で「頭」と「身体」をつなぐ、ものすごくいいものに思えてきたこのごろ。(昔って歌をうたいながら農作業やいろいろしたっていうでしょう。そんなふうに本作りもできたらいいな〜って思う。) 

なんか伝わりにくいですが、日記だから許して。これは人に見せる日記だから、半分は手紙なんだが、半分は垂れ流し・・・ 

「東京製本倶楽部展」への出品作、もう1つについては次回。 

2007年3月 4日 本の場 |

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