本の場:●本の場● 山崎曜 YAMAZAKI YO 手工製本家 メディアとして主役を降りて久しい「本」を、今までとは別の、美や造形として輝かせて、新たな「もの」として存在させたい。

痕跡を消す

 

あ〜あ!きょうも教室、ほんとにたのしかったぁ〜。 

 

だいたいいつも好き勝手なことをしゃべりまくりながらやっている。来ている生徒さんもしゃべる、しゃべる。作業はかなりいきあたりばったりに進行したりするので、出てきた結果をディスカッション。どっちの解決の方がセンスがいいか、とか。(技術、じゃなく、センスや考え方の問題なので私も生徒さんも対等の立場です。たまに技術的問題でも負けることありますけど・・・) 

 

で、ついついきれいに仕上げようとしてしまう、私。 

 

もういやだといいながら、工芸製本歴の長い私の「病」。 

 

ひたすら作業の痕跡を消していくのが「工芸製本」なのである。 

 

 

が。つるり、と出来上がってる姿より途中の構造もあらわな状態の方がかっこいいと思う。写真左。工芸製本の途中の状態。 

 

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意識的に貼りっぱなしを見せたのが真ん中の封筒の本。「手で作る本」に載せた作例。表紙のプリントゴッコも、スキャナーの上に糸をするするっとおろしてそのままのかたちを使った。右の写真はひらいたとこだけど、寒冷紗(荒いガーゼのようなとこ)がちょっと見えたらかっこいいかもという理由だけでクラフト紙を短くはったり、表紙を付けるところのクラフト紙のカットも、わざと斜めだったらかっこいいかも、と、貼りっぱなし。 

 

手間をかけずに美味しく、というとまじめな人におこられるけど、それのほうが好き。「いいかげん」が、「いい」加減。  

2007年3月23日 本の場 |

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