本の場:●本の場● 山崎曜 YAMAZAKI YO 手工製本家 メディアとして主役を降りて久しい「本」を、今までとは別の、美や造形として輝かせて、新たな「もの」として存在させたい。

ポニョ、観に行った

 
昨日は家族で「崖の上のポニョ」を見に行った。
CGを使わず手書きで画面を作っている、と聞いたような気がする。美しくイメージ豊かな映像と音楽。「訴えること」のようなものが無くなって(あるいは背後にしりぞいて)ストーリーはやや荒唐無稽。崖からおちても全然死なず、頭にたんこぶで星が回っちゃうっていうような、アニメの原点に返ってる感じがした。表現することだけが、表現で、ストーリーを語るのがアニメじゃあない、というような考えになったのか?などと、考えた。(だれかが、宮崎アニメ映画はすべて初期の作の焼き直し、と言っていたが、パンダ子パンダを思い出した。)
でも映画やアニメファンじゃない私には、完成度を上げて、すばらしい映像を作ることにあまり関心がもてない。オーディオマニアじゃない人はあんまり音質にこだわらないように。
人間の(こどもの)成長を描いていることが多かったと思う、宮崎アニメ。
今度はそういうことを登場人物に口にはさせているけど、その気配があんまりなくて、おとぎ話だった。そのことは私にはなんか心地よかった。(私、お話の中で、人が成長するのってあまり好きでないです、自分はいつも置いてきぼり、って思うからか。)おとぎ話は意味不明な展開の中に、いろいろなものが隠されているのです。現代のおとぎ話に隠されているのが何か、当然わかんないけど、「今という時代」はものすごく感じる。
 
 

2008年7月31日 本の場 |

コメント(6)

mojitor-h :

先生、リンクをありがとうございました。

・・・先生、お話しの中で、人が成長するのがあまり
好きでないと?・・・面白過ぎます。

でも、私も不器用で、「負け組」と相方から呼ばれて
いるので、何かわかります。

でも、生きているんだなぁ~(笑)。

こんな不器用な私がのんびりマイペースで物作りが
出来るお教室はオアシスなんです~。
ごめんどうおかけしますが、宜しくお願い致します。

山崎 :

mojitor-hさま

いつもありがとうございます。

「お話の中で人が成長するのがすきでない」のは2重の意味で。
確かにセミが羽化するところは美しいけど、そこだけ取り出すのはどうなの、木の根から樹液をすっている何年ものセミの日常は楽しくなくはないのでは。という思い。それと、なんといっても登場人物は書き手の思うままでしょ。特にアニメは俳優っていう生身の別人格がなくて、ほんとうに書き手の思うままな感じがするからいっそう、「そりゃあよかったね。と、皮肉な気持になります。

koccomu :

ご無沙汰しております~!
どうしても時間が取れず、この前の個展に伺えなくて
本当に申し訳なかったです(涙)。残念でなりません。。。

ポニョ!・・・観に行かれたのですね!

ウチで(大人のくせに)♪ポーニョポーニョポニョ♪・・・と
歌い、踊り(?)ながら炊事していたら
「そんなに気になるんなら見に行けば?」
・・・と呆れられ・・・。

でも、この記事を拝読して「ヨシ!観に行くぞ!」と決意。
でも、この歳になって(子供いないのに)誰と行けば・・・?(笑)

山崎 :

koccomuさま
書き込みありがとうございます。
歌い、踊り、ながら炊事、いいですね〜
音楽家も、そうなんだ、と思いました。koccomuさんのブログもコンサートの時のお話と同じで、とても面白いです。
なんか聴いてる人に聞き所のヒントを楽しく教えてくれながら、リラックスさせてくれる感じが、書き言葉でも同じですね。

ワカ :

ご無沙汰しております。
冒頭から文章が楽しくてひとり笑ってしまいました。
ポニョは押し付けがましい感じがしないのですかね?
色々な情報から疎遠になっていたので、
ポニョの存在もテレビのコマーシャルでしったくらいだったのですが、
最後に、映画をみるならポニョかな。と思っていたのがみそびれて。。。
いつかDVDで観ようかな〜。。

山崎 :

ワカさま
どうも。笑われて嬉しいです。
ジブリはなんやかんや、こどもと見てしまってるんですよ。
ビデオでもいやになるくらい。(でも特にファンってわけではないので見てないのも多いです。)
でも、子供に言わせると「人の気持ちを逆撫でするのが特技」らしいので、
一部で受けたからといって発言を慎んだほうがよいのだろう、と思います。
特にジブリやディズニーについては毒舌注意です。と思わせぶりに書いてみました。

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