本の場:●本の場● 山崎曜 YAMAZAKI YO 手工製本家 メディアとして主役を降りて久しい「本」を、今までとは別の、美や造形として輝かせて、新たな「もの」として存在させたい。

今日の雑感

 

一時の、うつ、な感じを少し脱したかな感がある、このごろ。今週の教室終了してもまだ少し余力がある。

でも、毎回繰り返してしまうのだよな。

結局依頼されてる仕事の締め切りや、外でやる授業とかワークショップのようなイベントがないと、テンションをキープできないってことなんだろう。ちょっと前に読んだ『狂気の偽装』岩波明著などで「精神病」の実情などを少し知ると、自分なんかは全然病気じゃないな〜と思う。しかし、うつ状態にはなるので、そういう時はなんとかしたい、とは、思う。

明日は2ヶ月に一回やってるNUNO WORKSでのワークショップ。和装本のその2。前回5月と綴じのパタンを変える以外はほぼ同様の内容。かな用の半紙を四つ折りにして使用すること、表紙はアイロンの接着芯を貼った布であること、などが、ユニークかなと思っている。今回の綴じは、四つ目綴じと亀甲綴じでやる。

来週ももう一つ授業があるので楽しみ。基本的には綴じと表紙をつけるデモンストレーションを見せるのだが、ちょっとは実物も持って行って見せるようにしようと思う。やっぱり、手で作った本の場合は特に、実物を開いたり動かしたりして見せると、反応が全然ちがう。画像で見ても面白さの半分も伝わらないことが多い。

2008年11月30日 本の場 | | コメント(0)

再びチャットモンチー

 なんだかヘヴィーローテーションでCDなどを聞いてしまうことがある。

一方、ほとんど音楽聞いてない時期も多い。

『もっと自由に!手で作る本と箱』のつめの作業をしていた去年の末はチャットモンチーだった。記事を見かけてなんとなく、CDというものも久々に買ったのだったが、はまった。

このところはチャットモンチーのDVD『レストラン メインディッシュ』。かっこいい。橋本絵莉子、特に。かっこいいし、かわいい。力が入ってない、ギターの吊るし方とか、力が入ってない、立ち姿。すごいクール。ううっ、となる。(実物見たい、見なけりゃ。)やっぱりロリコンと言われるか?ま、それでもいいや。どうせもともとかわいいもの好きだし。だけどかわいいだけだといやになる。(昔のRCサクセションの「きみかわいいね〜でも〜それだけ〜だね、それだけ〜さ〜」って歌詞に同感。)自分が作ってる本の作例なんかもよく「かわいい」と言われて、そう言われるとうれしいけど(今はなんでも「かわいい」とか「やばい」かも知んないけど)

2008年11月28日 本の場 | | コメント(0)

授業

 

火曜、水曜と大学の授業だった。一課題だけを受け持ってるので、年に3回行けばいい。

昨日は利根川の土手を歩いて、学校まで行ってみた。6.2キロぐらいらしい。が、一時間強で、学校付近までたどりついた。広い土手を延々と歩くと、普段、町で歩いている感覚とかなり違う。道を間違えたら、気がつかないうちに取り返しのつかないくらい進んでしまっている。

途中、マムシに出会った。足下にかさっと音がして、その10メートル前くらいに、小学校の子供の描いた「マムシに注意」の看板があったので、まさか、というタイミングで。 野生に接触した気持ちがした。

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それで、あまり不用意に草むらに入ることに気がひけて、河川敷から学校へのルートがわからず、かなりの迂回を強いられた。

でもとても楽しかった。むろん、その後の授業も。角背のハードカバーを作る実演をしながら概略を説明するのが主。なので、まあ、気楽。

行き帰りの電車で、前々に教室生徒さんから紹介されて買っていた『数の悪魔』を読み終わる。面白かった。子供向けの数の本。数って本当に不思議だ。あとがきにゾマーフェルトの名があり(著者の先生の先生だとのこと)、ああこのひとハイゼンベルグの先生だよ、と思う。(『部分と全体』ではゾンマーフェルトと表記されてた。)数学や物理や化学が気になる昨今。

帰ってから、また、『岡潔集』をちょっと読む。子供時代に昆虫採集に夢中になるというくだりがあって、それがこの間読んだ『生物と無生物のあいだ』の福岡伸一さんがあとがきに書いていたのと同じに、アオスジアゲハが対象だったのが、偶然の一致だった。私の子供時代にうちの父も同じ気配を漂わせていた。アオスジ、は特別、らしい。私も昆虫採集には夢中になったけど、対象は「蛾」だった。それは、アオスジ、に夢中になることを避けたからかもしれない。何を好きになるか、は自分にとっては、結構、恣意的なことかもしれない。


2008年11月27日 本の場 | | コメント(0)

読んだ本

 

福岡伸一『生物と無生物のあいだ』を読んだ。すごく面白かった。「動的平衡」という新しい生命観の誕生のエピソードや、ワトソン+クリックのDNAの構造の発見の裏の事情、野口英世が何をした人だったのか、など、が、「命」とは何かと考える科学者のありかた、と、からめて、熱く、面白く語られていた。

それから、岩波明『狂気の偽装―精神科医の臨床報告 』を読んだ。フロイトのことやユングのことが自分で思っていたのとは違ったふうに書かれていた。つまり、フロイトの考えたことは一つのストーリーというのか仮説というのかにすぎなくて、科学的に証明されているわけではない、とか。精神疾患は本当にたいへんだ。そして健常との境にいる人たちも、別の意味でたいへんだ。

専門的な研究により、何かに対して新たな理解ができるようになると、社会も影響される。私もとても「へーそうだったんだ」と思う。ただし、「本当にそれが正しいのか」を確かめたりする力はないのだから、勘でうけとっているだけだけど。

今週は読書、面白かった。今は知り合いが進めていた、岡潔の本を読んでいる。数学者もあこがれの人々だ。

 

2008年11月22日 本の場 | | コメント(0)

頼まれた直し

 

先月はいくつか本を直した。 

一つは、背をネズミに齧りとられた大正から昭和初めのもの3冊で、見事に背固めのにかわが齧りとられている。多分ネズミにとって歯ごたえが良かったんだろう。全てのページを和紙でつなぎ直して、背表紙は失われているのであらたに作って、表紙とつないで継ぎ表紙にする。タイトルはもとの表紙や扉などからコピーした文字をシルクスクリーンで刷る。

もう一つはドイツの19世紀後半の本。使えるように直すのでいいならやりますよ〜と気軽にうけとってきたのだが、そんなに簡単じゃなかった。ちょっとみたところ、「ハードカバーの表紙の蝶番部分がぶっ壊れたのね、かならずこっから壊れるよな」と解ったので、そこつければいいんだね。と安易に思った。持ち帰ってからよくみると、溝が無いタイプ。(当たり前といえば当たり前なんだろうけど、なにしろ、私は経験が少ないから、古い洋書の直し。)そのまま、つないで元にもどしたのでは、また壊れてしまうのは明らか。もとの本が、これじゃあ壊れるよ、という作り。で一番開閉時に負担のかかってくる表紙の背と平のジョイント部分が早々に壊れたわけ。そこがとれてしまったために、中身(本文の綴じ、固めなど)はほぼいい状態で保たれている。なんか考えさせられる。で、どうするか考えた。せっかくの表紙はあまりいじりたくないし。結局外観は溝なしのほぼもとのままで、一旦はずした中身にクータという筒状の紙を背から耳、のど、までかなり広く貼って、本を開いたとき、中身が表紙の背から外れるようにして大きく開くような仕組みにすることに。1冊は15ミリくらい、もう一冊は40ミリくらいの厚さがあったので、どこまでクータを広くすればいいのか、手持ちの壊していい本で試作して、処置する。

これは厚い方の本

 

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背もしっかり固めるし、クータという新たなものが加わるので、元の表紙のボール紙の背側を2ミリ程度切り落として、はまるようにしたりした。

どちらも、「修復」ではなく、壊れた本を使えるようにするという意図でしているリフォームだ。でも、糊や紙についてのもっと詳しい知識が必要だと思いながら、やってしまっている。(一応中性の糊、中性の紙などは使ってるのだが。判断がこころもとない。)

 

2008年11月20日 本の場 | | コメント(0)

自分で更新するブログ

 

このあいだ最後にブログ書いたのが9月29日。それからストップ。ちょっとつまずくと中々立ち直れないタイプ。昨日はホームページを管理してくれてるTさんから、ブログの更新教えてもらった。これを機会に少しまめに書くようにしよう。そもそも、もっと早く自力での更新を、と思っていたのだが、自分のパソコンが古すぎてだめだったのだ。どんどん、買い替えていくしかないんだろう。買い替えを怠ったり、ソフトのアップデートを怠ったりしてるうちに、大規模にチェンジをしなければならなくなる。大規模チェンジは気が重い。ますます、動きが遅くなる。年を取ったからといって、落ち着いてはいられないのだが、そうも行ってなくて、ストップ。で、うつ的になるとなかなか抜け出せない。教室はあるのでかろうじて「日常」は保てるのだが、残りの4日間はフリーで、仕事も締め切りがあいまいなものが多いのでついつい、だらだらしてしまう。ハマるとやばい、と思いながら。

今回は最悪の状態の時は、村上春樹の「ねじ巻き鳥クロニクル」を読んでいた。(深い井戸に)落ち込む話に共鳴しながら。読み終わってから少しずつ、何かが出来る状態に戻って来たかな。

でともかく本は読んでいた。

あまり、本を読まなくなっていた昨今だったのに、急に、何かが変わってきた。

それから、以前mixiに書いていた日記も少しずつコピペして見られるようにしていきますので、どうぞよろしく。

ともかく、今は整理や管理が便利になって、それをできないとものすごくマイナスなのに、とてもそれが苦手な私は、いつもちらかった頭と部屋で息苦しい状態。なんとかしないと。

 

 

 

2008年11月19日 本の場 | | コメント(2)

手製本のワークショップ〜定番編4

 
・日程:11月30日(日) 
 Aコース 10:00〜13:00 
  亀甲綴じ(仕上がりー半紙四つ折サイズ)
 Bコース 15:00〜18:00 
  四つ目綴じ(仕上がりー半紙四つ折サイズ)
・場所:NUNO WORKS
・定員:各回10名 予約制
・参加費:5,000円(材料費込・税込)
・ご予約窓口はworkshop@nunoworks.comまで。
 
*お電話でのご予約はご遠慮ください。
*定員になり次第、締め切ります。
詳しくは こちら

 

2008年11月11日 本の場 |