本の場:●本の場● 山崎曜 YAMAZAKI YO 手工製本家 メディアとして主役を降りて久しい「本」を、今までとは別の、美や造形として輝かせて、新たな「もの」として存在させたい。

文庫改装から考えたこと

 

前の日記にも書いたのだが、スポット受講、多くの場合1回でおわる体験的受講が、このところ増えている。その場合だいたい、ノート的なものとか、文庫本ハードカバー化のようなことをする。金曜日もご自分でお持ちになった布で文庫を改装した方がいらっしゃって、「自分だけの物」になったととても喜ばれた。愛用している教科書的な、書き込みもしているような、そういった本が、ご自身の着物とお揃いの布装の本に。

その時に見学された方からもメールをもらい、こういう「カスタマイズ」が求められてることなんだなと、改めて気づかされる。「大切にしたい、持っていたいもの」ってこれからの時代、どういうものになってくんだろう。最近の自分は、日常的に読書をする状態が続いていて、そうするとますますデジタルメディアで読む方がいいと思われてくる(利便性、目触り心地なんかは多分どんどん改良されていくはずだし)。それとは別に持っていたい「本」ってどんなだろう。(持ってる本をどんどん、捨てる、というか家から無くすことから始めないと、わからないかもしれない。)

自分は、本にかかわりながらも、企画+出版もできず、工芸的やアート的にブックアートやブックオブジェを作れるわけでもない。(以前は目指したけどね。でも自分がそういうキャラじゃないってことは重々わかったから。)

 

2009年1月18日 本の場 |

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