自転車の乗り方講習
昨日は、そろそろ下の子も自転車に乗れたらいいだろうな、と思って、上の子の時と同じように、神宮外苑の自転車講習へ行った。
乗れてしまえば簡単な自転車。
身体がうまく道具を使えない状態が、とてもよく見える。やきもきするけど、「できない」状態でとりあえず「こうかな、それともこうかな」と実際にやってみる時間が必要なんだ。
ここではまず、ペダルを外した自転車にまたがって、両足同時に蹴ってすいすいすすめるようになる練習をする。「ペダルをこぐ」というもうひとつの別な動きの要素を入れないで、バランスをとることに集中させる。
午前午後2時間くらいずつ、ひたすらぐるぐる回って、大分、すいすいできるようになってきた。(多分、お姉ちゃんの時の経験から言って、あと1回行けば乗れるんじゃないかな。)
止めなければ、誰でもできる。自転車ってそうだな(随分大きい子もきていたけど、乗れるようになっていっていたよ)。
ああ、他のことも多くがきっとそうなんだろうな。(自分としては、骨盤おこし、(英語を含む)多言語)しかしそのためには、捲まず撓まず続けなければ。
2010年4月30日 本の場 | 個別ページ | コメント(0)
『雑食動物のジレンマ 上』
トウモロコシが、一代雑種の種をもっている会社に牛耳られている、という話は、畜産関係の仕事をしている弟から聞いて知っていました。一代雑種というのは品質が完全にコントロールできるものだということです。メンデルの法則、でしたっけ。
品質が揃っているということは、工業化できるための条件です。
このことからのおそるべき(資本主義的)展開が、この本には書かれていて、「はー、そういうことだったの」と普段消費者の立場でしか、たべることに関わっていない私は、驚きました。と、同時にそんなことすら知らない自分に愕然となりました。そして、この本を読んだって依然として「知らない」ということは変わらないに近い、とも思います。
由来来歴が消え去ったものをイメージ(付加された物語)で買い求め、何も知らないことに疑問を持たずにその物語を消費する。そういうことを日々してるんだな〜と思いました。
知っても、この本を読む程度の知り方ならば、すぐに忘却の彼方。
体感から来るものを大切に、と思うのは、「本当には知らない」ということを知ってるから。理屈、わかりやすい論理は、説得力を持ちますが、理屈のないあるいはまだ論理的に証明されていないことは、「そう」であっても説得力に欠ける。
この作者マイケルポーランさんの本、むろん下巻もすぐ読んでしまいました。面白かった。
下巻では、実際に自然農法(というのだろうか、できうるかぎり、自然の仕組みをうまくつかったやりかた)の農場で働いて、鶏を絞めて自分で調理する、とか、猟銃の免許をとってイノブタを狩り、食べてみる、ということをやって、食べるってどういうことだろう、と考えを深めてます。つながって同じ著者の「欲望の植物誌」も読んでみましたがこれも、自分で実験してみながら考えているのが面白かった。続けて、内澤旬子さんの「世界屠畜紀行」読んでいます。ものすごく面白いし、すごい本です。
2010年4月28日 本の場 | 個別ページ | コメント(0)
nuno worksで和装本のワークショップ
◎手製本のワークショップ@AXISギャラリー 和装本
久しぶりのnunoworksワークショップ。六本木のAXISギャラリーで行います。今回は横位置の和装本を製本します。葉書等を入れるホルダーにもなります。
・日程:5月16日(日) 13:00〜16:00
・場所:AXISギャラリー http://www.axisinc.co.jp/
・定員:30名 予約制
・参加費:5,000円(材料費込・税込)
・ご予約窓口はworkshop@nunoworks.comまで。
2010年4月25日 本の場 | 個別ページ | コメント(0)
経絡の話
「気を学ぶ」の授業も2年目に入り、経絡の話に入ってきました。
簡単には書けないんですが、しかし簡単に言うと、経絡は生きているからだに張り巡らされているネットワークです。そう、これだけ言うと、ここから話を始めてもいいような気がしますが、陰陽五行説から始めて、中医での気の概念を一年、二十数回の授業で説明してから、というのが、なんとなくですが、わかる気がする。(それを経ないと単なるネットワークという概念になり、表向きにはわかりやすくなるけど、深い(つまり実用的な)理解にならないのだろう、と)
先生は、必ず、まず現代医学でいうとこういうことを中医(漢方)ではこういうふうに説明する、というように対比させて説明してくれます。
そして経絡は、解剖学を元にしている現代医学の見方では今のところ存在が実証できないもの、とのこと。現代医学でわかる全身のネットワークというと、循環器系(つまり酸素や栄養を運ぶ血流)、運動などを司る神経系、あとリンパ系だったかな?の3つ。これは解剖で観察のできるものなので存在を実証できるものですが、経絡は生きている人間にしか現れない働きで、何か実体が存在してるわけではないのです。
たとえば、足の三里というつぼを刺激すれば、胃が回復する、とか、経験からは、それぞれの部位が何かのネットワークでつながっているということは、わかっているわけです。
経絡という言葉はよく聞くし、当然実証されているものとなんとなく思っていただけに、意外な感じがしました。
あらためて、「科学」とは「科学的に実証」とはどういうことなのか、と、思いました。
一方、漢方の考え方や経験則を知って、実地に使えるようになれば、日常にとても役にたつと思った。「人」という謎の小宇宙を、体験することによって理解をしていくことは、誰にでも開かれている門のように思う。
2010年4月15日 本の場 | 個別ページ | コメント(0)
文庫本の改装
大きそうに見えますが、文庫本の改装です。最近試作中の文庫改装。
文庫本の改装は何かと考えさせられます。(これは薄い地券紙芯、布は不織布のアイロン接着芯、見返しを厚めの紙にして、背は貼付けずにホローバック。最近上製でも薄い表紙の多いのは、なんとなく和本のイメージなのかな〜なんて思ったり。本棚に自立するのに最小の厚さがあればいいわけで。まあ、文庫はそのままでも本棚で自立しますが、サイズ的に)
自著2冊『手で作る本』(以下『手〜』)と『もっと自由に!手で作る本と箱』(以下『もっと〜』)中で(新書での作例も含めて)何種類かの文庫本改装を紹介してるのですが、これが結構問題。
最近になってメールでの質問やら、実際にうちにいらっしゃる生徒さんの理解を聞いているとそうか〜、となっています。
『手〜』と『もっと〜』では出来上がりの外見は同じ、実は全く違うやりかたを紹介してます。『手〜』p.28、p.29、p.31と、『もっと〜』p.7、p.10は同じ外見。
『手〜』の方は従来の製本のやり方にのっとったもので、一冊で作る時に便利かなという山崎なりのアレンジを加えた程度です。つまり、布地を薄い紙で混合糊(でんぷん糊+木工用などのボンド)を使って裏打ちし、全面にのり付けしてボール紙に貼っています。
一方『もっと〜』の方は従来の製本にはないやり方。NUNO WORKSさんでのワークショップ用に生まれたやり方です。上記の全面のり付けは作業中に反りがでるし、裏打ちは練習が必要な技法。慣れない方には、刷毛の扱いも難しいものです。そこで、プラスチックのヘラだけを使って折り返しの所だけにボンドだけを塗るやり方を考えました。裏打ちも手芸や縫い物ではおなじみのアイロンの接着芯。
二つのやり方は、それぞれ、いいところとそうでないところ両方あります。
この間はメールでの質問で、『もっと〜』の方のやり方で、見返しがしわになってしまう、というのがありました。
これは、直接的には見返し用紙が薄い、というのが原因と考えられるのです、多分。しかし、少し厚くてもある程度の手速さが求められる。構造部分の寒冷紗だけ、ボンドにして、周り(あるいは真ん中も両面テープという手もあります。両面テープなども最近は保存に配慮した中性のものがでてますし。
これらのことについては、また書いていこうと思います。質問のある方はメールでも書き込みでも、ご遠慮なくどうぞ。
2010年4月 8日 本の場 | 個別ページ | コメント(2)
状況はどんどん変わる
いろいろしゃべってる教室時間。来てる方みんないろいろなもの作りをやったり、ならったりしてて、その話を聞くのも面白い。ともかくいろいろな、物作りが習えるものだ、今って。
火曜日の日経マガジンの取材の記者の方も、クラフト流行りの状況がとても興味深い、と言っていた。(靴作りの教室を前に取材した、とも言っていた)
東京メトロのフリーペーパーの3月号も丸々一冊ワークショップ特集だった。それも生徒さんの一人が持って来てくれた。本作りももちろん有るけど、山伏体験とか、いろいろ。
液晶がシート状になって、紙より安くなったら普通の紙の本はなくなるね、みたいな話を夜の時間の生徒さんが言っていた。その液晶のシートの外装を作ったりね〜教室で〜、とか。
その人が言うには、iPodで音楽業界のあり方が、大きく変わった、と。CDを買わなくてよくなった、と。本も本を買わなくてよくなるわけだ。
そうなるまで、どのくらいの時間がかかるのか。変わり出したら速い、のは携帯電話の普及や写植屋さんが無くなった時とか、で経験したけど。
本の中に別世界がある、って思った、自分の小学生時代は、彼方だな。