本の場:●本の場● 山崎曜 YAMAZAKI YO 手工製本家 メディアとして主役を降りて久しい「本」を、今までとは別の、美や造形として輝かせて、新たな「もの」として存在させたい。

本かがりの写真集


少し前に依頼された写真集の製本の工程を書く。

今回、自宅で両面に写真をプリントアウトするということで、ピクラトン局紙を使う、というのが、依頼者の希望。この紙は0.5ミリくらいの厚さがあり、普通の製本をしたのでは、紙が硬すぎてすぐに壊れてしまう、または、開かないで隙間からページを覗く、みたいな本になってしまう。
いろいろな対処法が考えられる。例えば、

1、糊で背を固めるのをやめ、ぐずぐずの状態のまま仕上げる。これは「手で作る本」の中で紹介した、ロングステッチなど。「普通の本」のイメージからはかけ離れたものになる。普通な感じの本にしたいという意向にあわない。

2、本文に脚(薄くて丈夫な紙)をつけ、そこに何らかの枕(厚みをだしたり、とじをするためのパーツ)をつけそこでとじる、というのもある。この場合、脚の貼り代がどこかに見えざるを得ない。両面プリントを活かしたいという意向にあわない。

で、普通にしながら紙の厚みに対処する方法ということでこんなことを考えた。
普段、綴じ糸として使っている麻糸20番を、綴じ緒として、かがり台に張る(製本で、糸で縫う時、普通「綴じ」というのだが、なぜか道具の名称は「かがり台」で、方法の名称も「本綴じ」でなく「本かがり」。この「本」は本格的なとか本当の、といったニュアンスの「本」。ブックって意味ではない。想像するに、いわゆる和本のような平とじのような糸使いは「綴じ」で、中とじのものを「かがる」というのではないかと思う。だから本来、このような場合、綴じ糸はかがり糸がただしくて(これは言う言葉だと思う)、綴じ緒がかがり緒がよいのではと思うが、かがり緒って言う言い方には響き的に違和感。
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これでそのまま背をボンドなどで固めれば普通の作り。ここでどうしたか、というと、背に貼る和紙にボンドをしみ込ませて固めておいてから、
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本自体の背にはボンドなどをつけずに、和紙の方にだけしっかりボンドをつけて、背に貼り込む。一枚目は綴じ緒をよけて、二枚目は全体に、それぞれの紙の目は逆で。
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寒冷紗の役割は和紙がしているのでなし。背ばりの紙も開きを阻害するのでなし。後は普通に製本
7shiagari.JPG各折り丁は折れている頂点でしか接着されていないから、開きは当然いい。さて、後はどのくらい本が崩れるか、だ。

2010年9月28日 本の場 | | コメント(0)

構造動作トレーニング4回目(骨盤おこし10回目)


一昨日で、もう骨盤おこし10回目。
25日(土)は朝日新聞にも記事がでました。

今回も股割りチャレンジの方に参加したのだが、前回に比べ、コアなメニューだった。
開脚し、股前に両手を置き、それを支点として、身体を前に送る練習をひたすら。
それぞれの開脚ぐあいや骨盤の起き具合にあわせた量の座布団を敷いて。
重心を前に移すのが運動、ということがなかなかわからない。具体的に言うと、全然尻があがらない。
骨盤後傾が強いことを再認識させられた。

ぜんぜん開脚も開かなく、後傾も強い私だが、そのことで「駄目」と言われることは、この場では、ない。逆にではどうすればいいのかということをいろいろと指摘してもらえる。先生からだけでなく、参加者みんなから。本当にいい場だと思う。自分では自分の身体が全然わかってなかったりするのがよくわかる。

そして、尻を浮かせる練習のあとは、開脚で座布団を前へ押し出す練習。
ここで、先生や常連の方々から、新アイデアが。
たたみの部屋なのだが、座卓(事務用の折りたたみの長机の脚が短いもの)にまたがってこの座布団前送り運動をすると、後傾の強い人でも、いい形でトレーニングができる、というもの。早速家でも似たことができるように、パソコン前の椅子を自作の箱型腰掛けに変えました。高さが33センチでちょうど座卓と同じ。
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で、座って骨盤おこすとこんな風に。
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よーし、これで、少しでも前進前進!!


2010年9月27日 本の場 | | コメント(0)

オブジェな本、展


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★宮川若葉展〜オブジェな本とSmile・Smile 

 2010年10月12日(火)〜17日(日) 

 12:00〜19:00(最終日17:00) 

 Gallery80 
 http://www.gallery80.com/ 
 表参道ヒルズのギャラリーです。 

 立体としてのオブジェな本と平面作品を展示します。 
 どうぞ秋の風に吹かれながらお立ち寄り下さいませ。 
 よろしくお願い致します。

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という展示があります。宮川さんの個展、もう何回目でしょうか。毎回すごく楽しませてもらっています。

本が好きで、本を作るというのはよくあること。宮川さんの場合、本に対するこだわりが人とちょっと違ってると思う。はじめはその辺がよくわからなくて、別に「本」じゃなくて普通にオブジェでいいんじゃない?って思った。
彼女はものすごく読書や映画が好きらしい。日々、ストーリーとしての言葉がいっぱい頭に入って行ってると思う。にもかかわらず、作品には言葉そのものはない。本なのに。
多分完全に消化されて、写真のような「オブジェな本」になっているんだ。

まあ、そんなこと関係なく、いつもすばらしい作品です。
自分のオリジナルなものを見つけてる人っていいな〜。


2010年9月23日 本の場 | | コメント(2)

教室展終わりました


昨日まで、あっというまの6日間。だいたいずっと会場に居たのですが、平日でも人が途切れることがほとんどなく、合計の来場者数は1000人を超えました。

ご覧いただいた方ありがとうございます。そして、私が居なかった時に来場された方や私に声を掛けそびれた方、ごめんなさい。

「教室展」と銘打っているので、もっと習作的なものを予想されて来場する方もおおく、そういう方には、それぞれの参加者がしっかりと自分の表現をして丁寧な仕事をしていることに驚きと感動があったようでした。

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こんなふうに本のテーブルのあちこちに人の輪ができているのが、うれしい感じでした。作者本人ほか、参加している別の人が手袋をして作品を見せながら、説明をしています。

あまりしばりの無い、うちの教室展。ただ並べただけだと、何を(どこを)作ったのかわかりません。たとえば、市販の本の表紙を取り替えただけなのか、中身の印刷から全部やったのか、それとも中のお話まで書いたのか、ということ。さらに、本ではない箱やオブジェのような作品はどういう意図なのか、とか、いろいろあるので、説明が面倒です。でもその面倒さが、会話を生んでるというか、いい効果になってると思いました。

それは良かったのですが、各作品であんまりいろんなことをやっているので、ちょっと見ただけでは、他の人の作品のことを説明できない、だから、事前のレクチャーをしてくれ、と参加者から意見されました。確かにそこが手薄でした。いつもぎりぎりばたばたなために・・・そういう余裕がなく・・・・先生が一人で抱え込みすぎ、なのがだめ、と(キャプションも適当すぎて、ぼろぼろ・・・)。反省です。次回3年後にいかしたいと思います。




2010年9月20日 本の場 | | コメント(0)

手で作る本の教室展はじまる


昨日14日午後より、世田谷美術館の区民ギャラリーで展示開始しました。19日(日)まで、
毎日10時から18時。最終日は16時半までです。

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みなさんのお越しをお待ちしております。

私、山崎は、今日は夕方少し居るだけですが、あとは19日までずっと会場にいます。よろしくお願いします。

中身からすべて手作り、あるいは市販の本のカスタマイズ、アートよりの作品、伝統工芸的本、など、さまざまなタイプの「手で作る本」が180点あまり。見応えのある内容だと思います。

少し、交通の便がわるいですが、どうぞ、ゆっくり時間をとってみていただけたら、と思います。(同時開催?の世田谷美術館のザ・コレクション・ヴィンタートゥールもゴッホとかのすばらしい絵がいろいろあるようですよ。)




2010年9月15日 本の場 | | コメント(2)

展示とワークショップ


きのう、日本橋三越に作ったものを搬入しました。

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本館5階のJスピリッツのエリアで、いつもお世話になってる、NUNOさんの『布の見世』の脇のコーナーです。

秋の三越スタイル〜読書を愉しむ・慈しむ〜  9月8日(水)~21日(火)
という、企画の中の一つです。

実は12日の文庫本改装のワークショップに際して、展示販売もということで、普段売り物のない、自分ですが、大昔の作品や、本の型の箱を作ったりしてみました。お近くに行った際はおたちよりください。12日のワークショップもまだ空きがあります。そちらもどうぞよろしく。

2010年9月 9日 本の場 | | コメント(0)