第18回構造動作トレーニング東京セミナー(私の多分12回目)
昨日は骨盤おこしのセミナーに参加。このところ、武術雑誌「秘伝」に2回にわたって、股割りが紹介されたり、この数週で本が出版されたり、DVDがでたり、と露出度が急激にたかまってる中村考宏先生。そのせいだろう、初参加の方が大半をしめていた。
他の人の相談を聞いたり、動きを見たり、先生の動きを観察しつつ、自分の問題を身体に問いかけて考えるのが、毎回のセミナー参加の意味だと思うのだが、
常連の方々に立位体前屈の動きを見てもらったら「なんか前より悪くなってる」と言われてしまった。
そのとおり。6月から背中痛、というか背骨と背骨の間が痛い。ヘルニア的状態なのだろう。。
痛みは何かを伝えようと身体がしている表現、だと表面的にはわかってはいるのだが、あんまりちゃんと受け取ってなかったと思った。
前より悪くなってる、と言われて、ちょっと目がさめた感じ。
もっとちゃんと見なくちゃ。と。
背中は普通の生活してる状況では痛くないのでなんとなく放っといている。痛いのは寝起き、そしてうんちで気張る時、など。(そして股割の練習してる時。これはだめですね〜、動きが違うってことだもんね。もともと、この股割の練習のまずさから背中痛になったのじゃないかと思う。)
今朝のトイレの時、気張ると痛い。で、思い出した。
「大の時も骨盤おこしてる姿勢で」とは何となく意識はしていたのだが、半分は無自覚だった。で、出来る限りで重心を前にし、背を曲げず、胸を出す姿勢にしたら、全く痛みがない。おおっ。ちょっとうれしかった。この感じで立位体前屈など全てもやっていったらいいのだろう。
あとは足指のにぎり。小指から、なめらかに順に握っていく、この動きができない。よーく小指をみながら、そういうふうに動くように指令を送って(?)小指からにぎる練習をすればいいのだ。要はリハビリってことですね。
先生がよく言っている、「正確に動かす、精度を高める」という意味を理解するきっかけを得たような気がする。あとは地道にやるだけである。
そう、そして私のとりあえずの目標はちゃんと気持ちよくしゃがめるように、ということ。
しゃがめたら、股関節が動いてる感じもわかるだろうし、骨盤を立てるきっかけにもなるはずだ。
なんのためにやるのか、とは中村先生がいつも問いかけて来ること。トレーニングのためのトレーニングではおかしなことになる、と。
まあ、わたしの背中痛もその結果とも言えるわけで。
しかし、「なんとなくやりたいこと」をしっかり見て行けば、「なぜそうしたいのか」という理由はある。結構それが見たくないことだったりする。。。。多分。
2011年10月31日 本の場 | 個別ページ | コメント(0)
逆目の本の修理
先週は、昭和初期の本のリフォームを納品した。専門用語だらけで書いてみる。
本文、扉などすべて逆目で、さらに抜き綴じなので、背から破損してしまっていた。
折丁にばらして、乱れた背側の折れをプレスで直す。
足をつけるのは、つけられる相手の紙の方も水分をやって伸ばした状態で行って、板の間でゆっくり乾かす。こうすることでのど側の紙の波うちを防ぐ事ができた。丸みだし前の仮固めはせず、そのまま丸みをだし、バッケ板で締めただけで、ハンマーでたたかずに、背固め。
よく読む本、ということなので、開きはよくしたい。花ぎれは3段編みだが、芯を麻ひもの表面をボンドで固めただけの可動のあるものにし、折丁の真ん中に糸をさすようにして、背の動きとよく連動して動くように。
気軽に手にとれる丈夫なリネンのクロスにプリントゴッコ(いよいよ製造中止ですねサプライも)でタイトル。
箱は簡単で軽い感じの折り箱。
少しずつだけど、リフォームの時の自分の型みたいのができていってる感じがする。
2011年10月31日 本の場 | 個別ページ | コメント(4)
講演「フランスの美術装丁・人との出会い」
●私の師匠、大家(おおいえ)利夫さんの講演が、あります。
講師 : 大家利夫(指月社社主) 会場 : 東京古書会館 地下ホール
日時 : 10月31日(月) 14:00-15:30 入場無料
共催:東京製本倶楽部 神田古書店連盟
東京古書会館 〒101─0052 東京都千代田区神田小川町3─22
TEL 03-3293-0161(代) FAX 03-3291-5353
本の街のオフィシャルサイト「Book Town じんぼう」http://jimbou.info
1960年代末から70年代半ばまで、フランスの現場で修行し、仕事をしてきた大家さん。
その後も、日本で、驚くべき本を生み出し続けています。
現場を知るものの貴重なお話が聞けることまちがいなしです。
是非おでかけください。
また、神田古本まつりでは、ルリユールの方たちの展示も今日から。
「ルリユールの本棚」 in 第52回「東京名物 神田古本まつり」
現代作家による創作ルリユール作品の展示とともに、西洋の製本の歴史や使われる素材、技法の紹介など、書物のもつ多彩な魅力をご紹介いたします。
会場 :東京古書会館 2階展示室 千代田区神田小川町3-22
TEL.03-3293-0161
期間 :10月27日(木)-11月3日(木・祝)
11:00-18:30(最終日は18:00まで) 入場無料
どちらも入場無料!ものすごくお得なイベントです。
2011年10月27日 本の場 | 個別ページ | コメント(0)
和装本のアレンジ
今週は久々に取材があった。製本家やデザイナーの作品や考えを紹介しながら、それぞれに簡単な本の作り方も写真で工程を載せるというもの。
知り合いの製本をやる人たちも何人か取材されていて、デザイナーの方の本作りもいろいろ工夫がありそうで、楽しみな本になりそう。
私は、和装本の本も共著で出してるせいなのか、なんとなく和本風のものをということになり、寝かせていたネタとでもいうものを撮影してもらった。
かな書道用のうすい半紙にB5横書きの原稿用紙を挟んでとじるというもの。
(こういう時のネタは、どうしても、ノート的なものになる。和本(袋とじ)は本来「本」なのでノートに適さないのだが、極力ひろげやすいものをと考えてアレンジしてみた。)
来月もう一回取材があり、その時は、実際にワークショップをやってもらいながら撮影する。その時は折帖をやることにしている。
ワークショップなどで作業してもらうと、カッターの使い方や、寸法の測り方が難しいことがわかるので、そこがわかりやすい写真と説明ができれば、と編集の方と話した。実は「製本のネタ」自体よりもこういうことの方が今は興味があるので、うれしい。(昔に比べたら自分自身も随分簡単に作業できるようになった。その辺を紹介したい、というわけだ。紙定規を使ったり、木の棒を使ったり、寄せ盤を使ったり、ということだが。)
それから「手で作る本」の繁体中国語版(台湾、積木出版)が、月末に出る。ジャケットや奥付がPDFで送られてきた。タイトルは「書‧手作 山崎曜的製本書」。「書」はグーグルで日本語に翻訳すると「ブック」と出た。そういうニュアンスなのかな。奥付を見ると香港やクアラルンプルにも関係する発行所がある。繁体の中国語を使っているエリアなんだろう。
マレーシア(ボルネオ)に3年前にホームステイした時、ホスト(60代)が今の小学校は漢字を嫌いにさせるような教育をしてる、と嘆いていて、(多分、簡体を教えてる様子を)ラーメンの麺も顔面の面もみんな「面」だから笑っちゃう、みたいなことを言っていたのを思い出す。
海外で自分の著書が翻訳されるなんてことになるとはびっくり、で、うれしい。けれども著書ってもう自分から離れて、勝手に一人歩きしてる別物な感じもすごくする。いずれにせよ、売れるといいけど。
2011年10月20日 本の場 | 個別ページ | コメント(2)
集中講義
先週は、茨城大学(教育学部)で、4日間の集中講義だった。学生時代の友人からの依頼でのものなのだが、4年前にはじめてやり、今回は2回目。(先週は、その他、教室の耐震工事やら、小学校に泊まるイベント「オヤジキャンプ」などあってばたばたでした。。。。)
前回は、「紙の目実験」と称して、ボール紙の両面に紙を貼って反りを見る、というのを何種類も(表の紙、裏の紙、芯の紙の目の方向の組み合わせ)やったりして、かなりマニアックな内容+クーラーの無い8月の講義室、という条件で、学生がへろへろだった。終わった後貼ったボール紙を持ってきて「これ、捨てていいですか?」と言った学生の反応が印象に残った。(自分で作ったサンプルは自分の教室で今もとても役立ってるんだけど、普通は不要品以外の何ものでもないよ。。。確かに。)
今回はもう少し全体的に製本や紙を扱った作業を体験して、上手にこなすにはどういう手段があるのかという、実用的に役に立つことを目指した。それと出来上がったものがそれなりに使える方がいいな、と。(これ捨てていいですか、ってはやっぱり言われたくない。。。)
1、蛇腹折りの本(折帖)
2、基本的にそれと同じ造りで普通の開き方の本
3、一折り中とじの本3種類(三つ目とじ、それの応用、ステッチ中とじ)
4、葉書サイズの紙に足と枕をつけてとじたものに角背ハードカバーをつける
5、自著(もっと自由に!手で作る本と箱)の未とじ本を本かがりでとじて、丸背の薄表紙の上製本に
6、その差し込み箱
というような順序でやってみた。写真左から。(今、使いたい色優先、ってクロスなどを選んだら、めちゃ渋な色選びに。。うう。)
さんざん紙定規と幅定規を使って、ひたすら紙のカット、カット、カット。
2冊の自著の中の基本技法のところに書いたことが中心だが、
その後に、カット用の幅定規の作り方や、紙定規の技がより展開したので、作業自体はすごく楽になった。そこも盛り込んで。
製本作業がはじめての人にはなかなか理解がむずかしいのだが、ちょっと自分でやってみたことがある、という人には、「目からうろこでした」と言われることが多い。
そしてこれは、文章と図で説明すると本当にややこしくてわかりにくくなる。実際やってるのを見ながら、自分でもやってみると、「な〜んだ、そいういうこと!」っていう感じで理解できる。そうなんない場合は、「えっ?今どうやったの?もう一回!!」ってなるけど。
このあたりのことは私の本、
『手で作る本』85、86ページ、
『もっと自由に!手で作る本と箱』49、50ページ
を見てみてください。
難しいのは糊と刷毛だ。
ボンド(今回は主として木工用ボンド、必要な部分にSP210N)とでんぷん糊(今回はフエキ糊)とを混ぜて使うことが多い。
刷毛は塗ったり、混ぜたり、(付きすぎたのを)取ったり、といろいろに使えるとても優れた道具なのだが、使いこなすのには、それなりの熟練が必要。
スポンジ刷毛やらペンキを塗るようなローラーならば、慣れてない方にも随分と作業がやさしい。糊は専用のものならとても使いいい。スポンジもローラーも刷毛より工業的に大量に作るのに適してる形だと思う。そしてそれ用に調整された糊を用いれば作業は楽。
(刷毛はちゃんと作られたものでないと、使いにくい。職人がちゃんと作ったものはとても使いやすい。どんな糊の状態でも、水を混ぜたりして使いやすい状態にできるし、作業内容の変化にも応用範囲が広い。ローラーやスポンジ刷毛より私は刷毛の方がいい、と思うが、いつも考えさせられる。)
60人越えの学生達。仕上がりは。。。
何か一つでも「これ使える!」ってことがあれば万歳!って思います。
2011年10月 3日 本の場 | 個別ページ | コメント(2)